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2013/06/03
世界冬の都市市長会の会長都市札幌、何を得ようとして30年も続けているのか説明してもらいたい
世界冬の都市市長会の会長都市には、いま札幌市長が就任しています。南北米、アジア・オセアニア、ヨーロッパから構成し、事務局が札幌市総務局国際部内に置かれ、事務局長は札幌市総務局長が務めています。役員会は、必要に応じ、総会にあわせて2年に1回、会長が招集すうるとのこと。会員都市は、中国(7カ所の長春、ハルビン、ジャムス、吉林、鶏西、チチハル、瀋陽)、エストニア(2カ所のマールドゥ、ヴィームシ)、日本(2カ所の松本、札幌)、モンゴル(ウランバートル)、ノルウェー(トロムソ)、韓国(3カ所の華川、麟蹄、太白)、ロシア(3カ所のマガダン、ノボシビルスク、ユジノ・サハリンスク)、アメリカ(アンカレッジ)、以上の8カ国20都市と大所帯です。ところでこのような都市を集め一体何をしているのか。たんなる都市交流だけではないはずです。中でも札幌は積雪寒冷地のトップに値する位置であり、その冬期間の生活の厳しさは並大抵でないことは、札幌市民誰しも感じているところです。この市長会の言っている「冬の都市」とは、「積雪または寒冷という気象条件の下でまちづくりを行う都市」のことを定義しています。積雪の基準が1年間のうちで積雪量の最大値が概ね20cm以上となること。また寒冷の基準は、1年間のうちで最も寒い月の平均気温が概ね摂氏0度以下となること─を、あくまでも目安としています。この基準を満たしていなくても、まちづくりを行う上で冬に関する課題を抱えている“冬の都市”であれば冬の市長会に入会することがでるとしています。この会議は1982年に第1回北方都市会議として札幌市で開催された以降、今日に及んでいますが、会議構成都市が拡大されただけで、一向に内容がわからないままです。市のホームページでは、冬の都市が観光パンフレットのように紹介されている程度で、厳冬の札幌市がこの会議の中で何を得たというのか、また何を得ようとしているのか、これでは「札幌市が国際的なつきあいをしている」的な扱いだけで、この会合を営々と続けているように思えてならない。札幌市のこれからの適切な活動目標などを明らかにしてもらいたいものです。《公開要求》
2013/04/01
雪解けによる街の汚れ、巨費導入の除雪対策の一環で街の美化の取り組みを
いまようやく雪が溶け始めましたが、その下からはゴミやら冬にまいた砂がたくさん出てきています。こうした街の汚れ、毎年のことですが、全市的に取り組むようなことがないと毎年5月に入ってからの全市一斉の清掃期間まで待つことになります。それまでの期間、街の景観は最悪なのは、やむを得ないことなのか。除雪費に200億円を使い、その下で膨大な量の砂をまき、結果は街の汚れだけでなく道路の傷みにもつながっています。スパイクタイヤの時のように粉じんさえ舞うことになります。除雪費の使い方が「除雪・排雪」に偏っていることで、その後の後の始末まで計画がないように思われますが、これを除雪計画の中で考えられないのだろうか。道路、除雪、清掃などを一体的に行政対応ができないのか、現状はそれぞれだ。本紙が再三指摘しているのは、雪害対策における行政あげての研究がないこと。巨額の除雪費で「雪害研究」をしてもらいたい。街の汚れは、行政だけの問題でないことはハッキリしており、そのために市民参加の環境活動も取り組まれると思われますが、ただ市民動員だけでなく市長のいう、市民自治における「市民参加」と、そのための除雪研究などの「情報の共有」を図るべきでしょう。市長マニフェストにある「みんなで行動する環境の街」に掲げる政策項目でも「環境にやさしく機動的な雪対策を進めます」と明記していますが、これは役所の雪対策室だけの業務であってはならない。行政あげての取り組みを求めたい。
2013/03/28
冬期間の滑り止め対策・砂散布、路面の削り、身体への影響はないのか
札幌市の冬期間の路面凍結による歩行者転倒対策は、ただただ砂散布による滑り止めだけです。このことを行政は、砂まき活動と称して冬期歩行環境の改善として、市民の手による活動を促しています。その効果を市は、「結論として、砂まき活動によって冬期歩行環境が改善されることは明らかであり、砂が散布されていることによって歩行の快適性、安心感が向上している」と効果のほどに満足しています。では、どれだけの砂がまかれているのか、除雪対象の幅員2メートル以上の歩道は日本列島とほぼ同じ約3000キロメートル、歩行者用砂箱の設置は917カ所と年々増延長・増設しています。砂の量は、相当量になると思われますが、量は公表されていません。北海道は散布する砂の量を発表しており、札幌市内の道々を除き14000トンです。これは全国の原発で保管されている使用済み核燃料と同じ量になります。ところでこの砂をただまき続けるだけで問題はないのだろうか。街の施設になる上下水道場や給排水管、道路の摩耗劣化・損傷などのほか環境面、もっと大変なのは人への影響などはどうなのか。かつてのスパイクタイヤは、スパイクによって路面を削り、それが市内全域を粉じんとして街を覆い尽くしていたことは、多くの市民は承知しているはずです。それがスタッドレスタイヤに移行したことで、スパイクタイヤによる粉じんが無くなり、良好な環境を保全することが可能となりました。しかしいま起き始めているのが、砂散布による街施設や市民の健康問題です。砂は歩道から車道にも移動し、路面はかつてのスパイクタイヤがスパイクで道路面を削ったように砂がスパイクの役割に変わっています。砂そのものは消えることがないので、路肩にたまっており、雪がどんどん溶けていくことで道路面のアスファルトを削った粉じんが舞うことになります。散布する砂は、海辺や砂場の砂とは違って石を細かく砕き、大きさを揃えて、塩分を含まず乾燥させたもので、粒が粗く散布することで雪や氷に刺さり込み、滑りにくくなるように加工されています。いま札幌市は、冬期間にまかれた砂をボランティアなどによる回収をお願いしているようですが、回収しないことによる問題よりもまき続けることによる街施設や身体への影響を考えることです。ですから、本紙が再三再四にわたり除雪費200億円の使途に雪害研究を説いているのはそういうことです。除雪費の額は毎年、札幌コンサートホールが一カ所建つのと同じ額ですから巨額です、もっと研究すべきでしょう。
2013/03/18
札幌市だけで212億円の除雪費に、なぜ雪害対策に「雪害研究」がないのか不思議だ
今冬の大雪は北海道をはじめ各自治体の財政を圧迫しているという。道内の自治体の中でも札幌市はけた外れの財政出動となっており、14日には今冬3回目の追加の補正予算を決めています。総額で212億円とこれまでにない最高額。北海道も104億円と過去最高です。雪降る前は道路も歩道もアイスリンク状態で、雪が降ると大雪から豪雪と、とにかく寒く雪深い。ここに大金を注ぐことでどうにか市民生活が成り立っているのも事実。どの道も2車線がどうにか車一台がようやくすれ違うことができるなど、車でこうだから歩道となると、ほとんどが獣道状態で、それもまだ歩けるだけいい方。ところでこれだけの雪予算、もっと考えた使い方ができないか、これでは今冬の雪が仮に倍降ったら400億円の雪予算になるのか、雪はこれからも永久に時期が来ると降る。札幌市は、これまでの雪対策を除雪の「雪害」と雪まつりなどの「イベント」として扱っています。イベントなどは「利雪・親雪」などに位置づけられます。ここでの雪対策に欠けているのは、雪害対策の研究です。雪は未来永劫時期が来ると必ず降りますから、いまからでもこの雪害研究をすべきです。現行ではいくら大雪だろうが道路交通法は夏のままで、すべての街の動きは建前上雪のない夏場と同じです。どだいそのこと自体が無理なことで、夏場と冬場の違いある雪害対策が研究の対象になります。例えば、渋滞時間緩和のフレックスタイムの奨励とか、公共交通機関利用のための交通料金の補助とかが考えられないか。現行の除雪においても除雪費の使い方がよくわからないところが多い。どの道にどれだけお金を投下しているのか、道路の除雪優先順番はどこなのか、順番があるのかないのか、道路も同じ路線でも幅広いところもあり、急に除雪不十分なところもある。毎年当初の除雪予算が150億円を計上していることから、いっそのことそれを基礎に除雪会社を作り、市民には除雪にかかわる要請などの提起項目を行政から市民議論として提案する。そうしたことも雪害研究として、まず行政が考えることではないかと、本紙では再三にわたり指摘していることに少しは答えるべきだ。雪が溶け夏になると冬の厳しさを本当に忘れる、いやなことは誰しも忘れるそれが冬になると思い起こし、繰り返す。だから雪害研究を常態化する必要を感じてならない。
2013/03/04
行政はさかんに「利雪・親雪」なる言葉を使う、真剣に厳しい冬を考えよ
雪害といわれるように雪は害そのものです。今シーズンは寒く雪も多く誰しも生活に支障をきたしています。もうすぐ春だというのに痛ましい事故が起きました。3日、猛吹雪で雪に埋まって動けなくなった車の中にいた家族4人が一酸化炭素中毒で死亡したほか、吹雪で立往生した車から降りて歩いて避難しようとした人が力尽きて亡くなるなど、9人の死者が出ています。とにかく北海道の冬は約半年近く、厳しいに尽きます。一歩の違いで生死を分けます。札幌市内では、雪の降りはじめは路面凍結でリンクを歩く状態で、「リンク・シティー」そのものです。それに豪雪、吹雪となるともはや「デンジャラス・シティー」です。札幌雪まつりなどのイベントは、その背中合わせの中で実施されています。やはり北国の冬期間は生死を持って生活をするそうした覚悟を持つことで、自ら危険を回避することにつながります。しかし、行政はさかんに「利雪・親雪」なる言葉を使い、中には冬を楽しく暮らす条例を作っているところさえあります。設置理由を「多雪寒冷と闘うという重苦しいイメージを払しょくし、雪と寒さを活用し、楽しみに換えるという先人が築いてきた発想、そしてそれをまちづくりに活かす」と述べており、本当に雪と寒さを楽しみに変えるってできるんですか、しかも節電や灯油高騰の中ですよ。観光客なら、それは雪は楽しいでしょう。市民と観光客を同一したような発想は、役所の作文行政の中にとどめておいてもらいたいものです。札幌市は今冬の除雪費は約200億円(40億/月)かかり、これが毎年、未来永劫この巨費を使い続けるのです。いくらお金をかけても何も残りません。このお金の活用を真剣に考えることが本来の「利雪・親雪」の道ではないか、あらためて問われてもらいたい。
2013/02/22
上田市長、追加堆積場の問いに「どうするかいま検討中」と相変わらず人事
今冬の豪雪で札幌市は除雪費の追加として、20億円の補正予算を組んで対応していますが、肝心の雪の堆積場が不足しています。雪はある程度は道の端に寄せておけるとしても、今の道路交通を夏場のままで対応している限り、除雪後は速やかに排雪をしないと道路を走る車の障害になります。本紙ではこれまでも再三、積雪期は道路交通法を「夏場と違った対応が必要」と説いています。いままさに車優先による豪雪に対応ができなくなっていると思われます。上田市長は21日の定例記者会見で記者の「雪の堆積場がかなり不足しているようなのですけれども、この点に関して、今後、どういうような対応をされていくのか」との問いに、こう答えています。「なかなか対応が、それで十分と言えるかどうかということについては、かなり深刻に考えているところでございます」と、人事です。追加の堆積場では、「担当部局におきまして、足りなくてどうにもならないというふうな状況については、どうするべきかということをいろいろ検討しているという段階です」とこれも人事。雪が降り積もってから、「どこかに追加しよう」といったことをいつても、話になりません。ただ追加補正で20億円を計上したから何とかなるでは、まったくの無策です。こうしたことは雪のないときから考えておくことであって、いまごろとは何ともです。おそらく誰が考えるのか、わかってないおそらく得意の「市民議論」でとでも思っているのでしょう、市長。
2013/01/20
除排雪対策に150億円プラス補正予算増額だけでよいのか
札幌市内の雪の量が例年になく多くなっています。気象台によると、累積降雪量が20日現在で299センチと3メートルになろうとしています。これはこの時期の昨年204センチより多く、平均値の273センチを超えています。市内の最終降雪量は6メートルに達することから、これからも同量の降雪が予想されます。こうした雪は放置すると街事態が破綻することから冬期間の12月中旬から2月にかけて市は、約150億円の除雪予算を組んで日夜「除雪・排雪」を繰り返しています。雪対策は市内の道を道路交通法通りに人も車も歩かせ走らせることを前提に考えているようで、降雪量の多い3カ月間における法定速度はたとえアイスバーンであっても大雪でも変わりません。ただ歩く方は超慎重にドライバーもある程度状況に合わせるだけで車を走らせています。雪による何の道路規制もありませんので、市内を夏の道を維持すると同じようにするには、巨額の除雪予算を計上しなければなりません。これに上田市長は1月4日の記者会見で「11年ぶりに排雪の前倒しをする」と述べて、早くも「補正予算を組まなければならないかどうか判断をしていきたい」との考えを示しています。予算執行は2月の雪まつりにあわせて除排雪を集中するのを予想外の降雪で「予算の前倒し」となったようです。現状の除排雪対策では「夏同様の道路状態」に結果的になることを想定している以上、毎年150億円の予算が雪とともに消えることになります。はたしてこうしたことを続けるだけが除排雪対策なのか、道路交通法と冬期間限定の「道のあり方」を考えたらどうか。マイカーよりも公共交通機関の利用、その利用のあり方に工夫があってもよいのではないか、考えることが多いはずだ。
2012/12/09
除排雪はルールを守り、その費用負担のあり方の検討を
年間積雪量が6メートルにもなる札幌ですが、その雪が市民の悩みにもなり、市の世論調査でも「除雪」がいつも関心事の一番になっています。既に除雪車は市内を回り対応しており、問題は除雪後に山積みとなった雪山ですが、これには市内周辺含め30個所に雪捨て場が設けられています。ほかに雪たい積場、融雪施設があります。除雪した雪は、道路に出して自らの駐車場の確保や、これは駐車場を経営しているところにも当てはまる光景です。市では、「道路への雪出しはやめましょう」「
玄関前や車庫前に残された雪処理は各家庭でお願いします」「路上駐車はやめましょう」「ゴミ出しは決められた収集日の朝に出すように」などと市民や事業者にお願いしており、そうしたこは守ってもらいたいものです。この除雪に市は毎年150億円の税金を使っており、除雪がいかに大変なのかを物語っています。以前、「こんなに税金を確実に使うなら除雪会社を作ったら」といった話を聞いたことがあります。そこで冗談抜きで、誰しも困っている除雪後の排雪は、誰からも処理費用を取るようにしたらどうでしょう。それは事業経営のための駐車場に、むろん青空ですが、ここを有料にすれば、かならずその利用者にも転嫁されることになり、結果的に市民全体が処理費用を出すことになります。市はその処理費用を収入として受け入れて、それを冬期間特有の対策に使うことにすれば誰も損をすることはありません。例えば、冬期間限定の公共交通機関の割引運賃などはマイカー自粛にもつながるでしょう。そんな単純なことではありませんがとにかく、いろいろなことを検討し試してみることです。その前に除雪排雪の現行ルールは守ることです。違反者に対しては、適切な対処が必要なことは当然のことです。News資料